エイトマン/平井和正・桑田次郎 1963(昭和38)年~ 少年マガジン


「エイトマン」の公式動画配信が始まりましたね。

本放送は1963(昭和48)年11月から、1964年一杯。当時自分は2歳から3歳にかけてだったので、内容は全くなものの、アトムよりも鉄人よりも、テレビ画面のエイトマンに噛り付いていたことだけ覚えています。

60年ぶりの、第1話。立ち上ってくる昭和感や、俳優さんの落ち着き堂にいった演技が、品のあるクラシックSF映画を観ている様。

エイトマンの成り立ちは桑田次郎先生のマンガで分かってはいて、また番組中には、子供ファン向けのサービスでしょう軽妙なおとぼけシーンなど挟まれてはいるものの、思っていたよりもはるかに大人っぽいムードの、本格ハードSFな内容に、改めて惹きこまれました。

何しろ、エイトマンとなる主役・東八郎の「死」から、この物語が始まっていますからね・・(マンガ版ではこのエピソードはしばらく後に、回想の形で)。

「エイトマン」原作が人気のSF作家・平井和正氏なのはもち論昔から知ってはいますが、テレビの脚本にはさらに、辻真先・豊田有恒・半村良氏他、SF・推理・ミステリー小説の錚々たるビッグネームが並んでいます。第2話以降の展開もとても楽しみ。

エイトマンのマンガを読み返していると、スーパーヒーロー~スーパーロボットの元祖である要素が詰まっていることに気づきます。

・変身ヒーロー

時代劇の鞍馬天狗など覆面変装ヒーローも、変身ヒーローの前身ともいえますが、実際の変身ヒーローは、もしかしてエイトマンが最初ではないでしょうか・・?

エイトマンは、探偵・東八郎~エイトマン変身の他、敵の一味に変身して潜入や、身体の関節を伸縮させて、小柄な女性の姿で任務遂行することもありました。

・スピード型

<走れエイトマン 弾丸よりも速く>・・と主題歌にある通り、エイトマンの能力の出色は”超スピード”です。

エイトマンのスピードが速すぎて、単行本の3巻では<止まった時の中を動く>かのように描写されているシーンもあったりします。

・人ではなくなってしまった哀しみ

エイトマンは東八郎の記憶をコピーして生まれたロボットなので、通常の食事などは出来ません。ヒロインとの会食の後、東八郎がお腹のフタを開けて、気づかれないように食べたものを捨てるシーン・・60年近く前に少年マガジンで読んで、ここだけ忘れずに覚えていました。

エイトマンは能力を使いすぎると電子頭脳がオーバーヒートして、<強化剤たばこ>を吸って冷却・メンテナンスせねばならない弱点があり、しばしばピンチに陥ります。

このピンチの描写がお話に緊張感を与え、子供のファンに、手に汗握らせたものでした。

当時、シガレット型のチョコレートを友達が保育園に持ってきて、1本もらってエイトマンのマネをして大人っぽい気分に浸って遊びました。

この後のエイトマンの配信の続き、楽しみだなあ・・。

エイトマン/平井和正・桑田次郎 1963(昭和38)年~ 少年マガジン

【公式】エイトマン 第1話「エイトマン登場」<期間限定>へのリンク

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