八重垣 佐陀神能
佐陀神能「八重垣」。島根の民俗芸能といえば、石見神楽と佐陀神能ですね。神能を観たのは初めてですが、出雲流のお神楽そのものの源流だそうです。「八重垣」の演目は、スサノオによる大蛇退治の一幕。
姿を現わした八岐大蛇。
八岐大蛇が面の舞い手により演じられています。蛇腹の大蛇はその技術が確立された明治以降ですので。これが元の大蛇の形ですね。
良く見ると面に16の目が描かれ、これが八岐大蛇を現わしています。良い表現ですね。
こういう大蛇人形も作ってみようかな。
酒甕に見立てた鼓から酒を飲む八岐大蛇。
酒に酔い潰れた八岐大蛇を今がチャンスと成敗せんとする、スサノオノミコト。
ここで意外な場面が。素面の舞い手が現れて、八岐大蛇と闘います。
大蛇退治の場面では、大蛇と戦うのはスサノオのみと思っていましたが、ここはどういう場なのでしょう。詳しい方いらっしゃいましたら、ご教示頂ければ幸いです。
舞い手が八岐大蛇に攻め込まれる。この後、舞い手を助ける形でスサノオが大蛇を退治しますが、そこは意外なほどすぐに終わりました。
人間味ある容貌の、スサノオの面。
神話博しまね会場で展示させて頂いている、スサノオ人形の顔は、雲南市のお神楽のスサノオ面を見本にデザインしましたが、この面が、その源流の様ですね。