どだればち/人間椅子(’96)趣味の音楽
どだば向ェの弥三郎ァ からぼねやみで
昼間目覚(オドガ)ってギターコ むたど弾いでばし
したっキャ蜻蛉(ダンブリ)後追(アドボ)って 見ねぐなったド
(むかいの弥三郎は 本当になまけもので
昼に目覚めて ギターを弾いてばかりいる
そして とんぼの後を追いかけて 行方知れずになったそうな)
どだればち/人間椅子(’96)
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このところ「人間椅子」にハマって、動画を漁ってます。
昔のロック番組「いかすバンド天国」は大分で放映されていなかったので、人間椅子の名前は「宝島」の誌面で見たことがある程度でしたが、聴いてみると真正面から本物でした。
「どだればち」の歌詞の、<トンボの後を追いかけて姿が見えなくなった>下りは痺れました。
’96年というと、私もまだ若くて(当たり前か 笑)、その頃に書店でたまたま見た種田山頭火の句集の帯の「まっすぐな道でさみしい」という句に同じ様に痺れてしまい、句集を引っ掴んでレジに向かった事を思い出しました。
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30年前から自分たちの完成された音を持っていたものの、売れずにバイトしながら20枚のアルバムを出し、ライブを続けていたそうで、動画の時代になり数年前より海外から火がついた模様です。
音は人間椅子メンバーが影響を受けた’70年代中~後期ヘヴィロックやプログレをベースに、彼らのルーツの津軽弁や津軽三味線などを融合させたもの。年代的に私にも馴染み深いです。
イギリスやドイツでのライブで、曲の日本語歌詞を調べた外人が一緒になってサビを歌っているシーンを見ると、彼らが音楽を作り続けられる事が出来て本当に良かったなあと思えます。
無情のスキャット/人間椅子(EU TOUR 2020)
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怪人二十面相/人間椅子(2000)
バンド名が「人間椅子」というと人を選ぶきらいもあるでしょうし、デビュー当時は当然のようにイロモノとして見られてもいたそうですが、私も小学4年生の時に学校図書館にあったSFと江戸川乱歩を全部読んでしまったクチなので、すごく親近感があります。
最近毎日見ていたテレビ東京の「ロックフジヤマ」という番組の動画チャンネルで、ゲストに出ていらした人間椅子ギタリスト和嶋慎治さんを観て、初めて人間椅子を聴いてみました。
ROCK FUJIYAMA channel【三味線×こぶし】日本を愛する二人がギターで激突!日本の神がロック革命!【人間椅子/和嶋慎治】
こういう音楽家さんが日本にいてくれて、嬉しいなあ。
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まだ十数曲程度しか聴いていませんが、今のところ好きになった曲をもうひとつ。
初め和嶋氏のギターの凄さに驚かされましたが、「どだればち」を歌っていたベース鈴木研一さんのボーカルと歌詞も輪をかけて尋常でない迫真力で、目が、というか耳が離せません。日本人なら誰でも子供時代から知っている囃子歌の取り入れ方も唸らされました。
さらし首/人間椅子(’96)