瓜生島伝説のお地蔵さん 大分 別府湾
新作「瓜生島伝説のお地蔵さん」です。
大分の別府湾には、その昔「瓜生島」という小島があり、大友宗麟の南蛮貿易の港町として栄えたが、1596年9月4日(文禄5年閏7月12日、宗麟公の没後9年)の慶長豊後地震により一夜にして海に沈んだという伝説が残されています。
その伝説にまつわる昔ばなし。
瓜生島には、地蔵の顔が赤く染まると島が沈む・・という言い伝えがあったが、ある時ひとりの不心得者がいたずらで地蔵の顔を赤く塗ってしまった。
恐れおののいて島から逃げ出す島民を、不心得者は笑って見ていたが、本当に津波が起こり、島は沈んでしまった(終)。
伝承により、顔が赤くなるのは「えびすさま」であったり「お地蔵さん」であったりしますが、今回はお地蔵さまで。今テキストを書こうとして、一瞬、間違えて作ったかと思って焦りました(笑)。
はじめ真っ赤な顔(写真左)の一体を作ってみたら、ちょっと禍々しい感じだったので、もう少し可愛くならないだろうかと考えて「いたずらで赤く塗られたのは両のほっぺた」という設定を考えました。そうすると真っ赤な方は「お地蔵さんが怒って本当に真っ赤になった」という風にもとれますし。
うまくいったので、普通のにこやかなお地蔵さんも。表情も三体で違うものにし、背景の波もだんだんと大きく恐ろしくなるように配置しました。
ロケ写真はどこから撮影しようかな。ロケハンしながらぼちぼちと気長に考えましょう。えびすさまバージョンも、作っておこうかな・・。