鎌倉面掛行列
9月18日(土)、鎌倉開拓の祖、鎌倉権五郎景政をまつる鎌倉御霊神社で開催の「面掛行列」を見物してきました。鎌倉時代の初めから続いている、神奈川県の無形民俗文化財。
源頼朝が鎌倉に来て極楽寺に居を構えた際、頼朝がその娘を懐妊させたことにより面掛行列が始まったとする俗伝もある・・との説明がネットでは見られますが、それが何でお面をつけた行列になるのか良く分かりません(笑)。でも、古くから続く祭りとはしばしばそういうものですよね。
天狗の先導に続き練り歩く、獅子と面の行列。この祭りにおける天狗はサルタヒコであるのかどうか、これも今ひとつ不明です。
面は全部で十種。
一番面:爺 写真上
二番面:鬼
三番面:異形(黒鼻) 写真下
四番面:鼻長
五番面:烏天狗
六番面:翁
七番面:火吹男
八番面:福禄寿
九番面:阿亀(おかめ)
十番面:女(とりあげ)
いずれの面も、何ともいえない奇妙な個性を醸しています。頼朝が住人に許した一日限りの無礼講の名残ともいわれる、そんな当時の空気というか、色なのでしょうか。
異形の面行列の最後を歩く、孕み女(ハラミット)の九番面「阿亀(おかめ)」と、産婆女の十番面「女(とりあげ)」。
八番面、鎌倉・江の島七福神の福禄寿。一人だけ妙に背が高いと思ったら。
面掛行列は、頼朝が情を寄せた女の一族が面をつけて頼朝を守った事が由来という説もあり、行列の面をつけるのは、かつてはその一族の家の子孫だけであったそう。
でも、日本の文化が好きで、こうして自分から祭りに飛び込んで溶け込もうとしている外人さんなら、歓迎です。伝統文化を体験して、誇らしげで良い表情になってますね。日本の八百万の神々に触れる事が出来たでしょうか。
お面のお祭り、大好きだなあ。