怪奇大作戦 第3話/白い顔
前回の第2話「人食い蛾」は、金城哲夫脚本で、当初第1話として放映されるはずだったのが、多少地味なお話だったためか、2話目にまわされたそうだ。やはり「蛾」よりも「キングアラジン」みたいな怪奇なキャラクターの方がインパクトがあるからね。
で、今回の怪奇なキャラクターは、「顔面包帯グルグル巻きのお父さん」。これもイヤだったなあ(笑)。
ストーリー自体は、今となっては単純なものと感じるが、30年も前の、30分番組でのお話なのだから、贅沢もいえないでしょう。
美しい娘に近づいた男性が、謎の焼死をとげた。SRIは、事件の影に、まだこの時代では充分に実用化されていなかった、レーザー光線の存在をつきとめる。
三沢と牧らが調査に訪れた、ある湖畔の古い洋館。そこには10年前に、実験の失敗で顔に大やけどを負ったレーザー物理学者が、妻にも逃げられ、社会から姿を消して、娘と2人きりで細々と暮らしていた・・。
洋館の一室で、美しい娘と会話する包帯のお父さん、・・の陰気で哀しげな画は、よく覚えている。当時小学一年生だった私は、家族と一緒でなければ、怖くてとてもテレビの画面を観られなかったろう。
事件解決後に、お茶の間の子供らを悪夢から開放させてくれる、いつものSRI事務所での、隊員たちの軽いやりとり。ここからエンディングテーマに移行する時に、タイトル「白い顔」にふさわしい、ちょっとコミカルでとてもセンスのいい映像があるよ。
※このレビューは、当時は全話やるつもりでしたが、3話までで力尽きて、挫折しました(笑)。