ねんど人形「ウサギのアタマ」の作り方 &「まんが入門 赤塚不二夫先生監修」で「デフォルメ」を学ぼう【初心者向け 樹脂粘土】粘土HOW TO動画


前回までの動画で、ねんど人形作りの基本的な手法と作業用ツールの種類を一通り学びました。

今日は比較的簡単な「ウサギのアタマ」を作りながら「デフォルメ」という、キャラクターデザインの基礎に触れてみましょう。


素材は樹脂粘土を使ってみます。


「デフォルメ」とは、モデルの特徴的な部分を「誇張」したり、目立たなくてもよいところを「省略」して、自分なりに簡略化~再構築してデザインしていくことです。

ウサギは長い耳さえあればなんとなくウサギに見えてしまうので、動物の中ではデフォルメし易いですね。

ウサギのアタマをリアル寄りに作ろうとすると、ネズミに近いです。前から見ると「下膨れ」。横から見ると「イチゴ型」。


ねんどの「お団子」の上部分をつまみながら回転させて、少し「下膨れ」の形にしました。

基本「お団子」の作り方は、過去動画を観てくださいね。

過去動画「ネコのアタマ」の作り方




デフォルメしてマンガチックにしたウサギの例です。


かぎ針で目の位置を軽く決めて・・


「タミヤ調色スティック」で鼻の穴を入れます。

ウサギの鼻の特徴は「鼻の穴が割とデカい」「上の方、目の下の線くらいの位置」です。

タミヤ調色スティックのスプーン部分のカーブが、鼻の穴のカーブにちょうど合いました。


そして、ウサギの「鼻の下は長め」。

デフォルメで単純化しても、元のウサギの特徴を把握して、意識しています。


いちおうこれで顔パーツが出来たのですけれど、あまり簡単すぎても退屈ですので、ここから「表情」をつけてみましょう。

右の見本は日本の昔ばなし「かちかち山」。ウサギが、タヌキに火をつけているところ。殺る気満々です。悪者大好きなので、邪悪なウサギの表情を作ることにします 笑。


かぎ針で口の中心部分と端っこの位置を決め、タミヤ調色スティックで口のカーブを描いて入れました。


続いてタミヤ調色スティックで、下唇側を軽く引っ張り出します。スプーン部分の丸みをひっかけて引きます。動画をよく観てくださいね。


下唇側のヨコが広がったので、少しすぼめます。

タミヤ調色スティックは人形のカオ部分を作る時に、よく使います。模型店やハンズなどの模型コーナーなどにありますよ。


表情を決めるのは「まゆ毛」も大きいですね。かぎ針でまゆ毛を入れます。


かぎ針を使うときの注意点。立てずに「寝せて」「引いて」線を描きます。


まゆ毛はスプーンなどの丸みを使っても簡単に入れられます。お好みでどうぞ。


悪いウサギのカオ、ベースが出来ました。


「耳」のパーツを作ります。

小さなお団子を、指で軽く転がして伸ばしました。


かぎ針で3/4くらい溝を入れて、耳の根本側を軽く絞って、出来上がり。


アタマのてっぺんに耳用の穴を開けました。

ウサギの耳の位置は、人間と違い左右の外側でなく、目の幅よりも狭いです。ほとんどアタマのてっぺんくらいで良いと思います。


「ウサギのアタマ」完成しました。

さて今回は「おまけ」映像付きです。


小学館入門百科シリーズ「まんが入門/監修 赤塚不二夫」。

昭和46年3月初版第1刷。これは昭和48年の第4刷。


「デフォルメのしかたを覚えよう」。


「省略のしかた」

おかしく表現する デフォルメは、ものの特徴をうまくとらえて、まんがらしくかくということです。かくものの特徴を、うまくこちょうすることが、おかしさを表現するコツです。それに動きをだすのです。写真などを見て、動物でも、建物でも自分のまんがとして、自分なりのデフォルメをする練習をしましょう。


写真のこの方はもしかして「トイレット博士」の、とりいかずよし先生なのだろうか・・? 昔から今ひとつわかりません。


小学生時代にこの本を読んで、「デフォルメ」を知りました。


今日は、少しは勉強になったでしょうか??


動画6分54秒。でも終わりの1分強はおまけ「まんが入門」の紹介です。

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