正義のシンボル コンドールマン

「スペクトルマン」の、ネズバードンとモグネチュードンの巻だけは、かなり以前にビデオ発売されているらしく、今でもレンタル店でみつかることがあるそうだ。
掲示板でそんな話を聞いているとたまらなくなり、なるべく古くて汚いビデオが置いてあるような店（笑）を選んで、「スペクトルマン」を物色してみた。

結果は ×、ペケ。やはり見当たらず、・・ううう、残念。しかし！

しかァ～し、代わりに見つけたものがある。やったぞ！ 「正義のシンボル コンドールマン」だ。去年の12月に記憶を総動員して、「スペクトルマンが観たいっ！」をアップした時に、次はこいつだ！ とやる気になっていたのが、この「コンドールマン」なんである。・・が、でも「スペクトルマン」よりもさらに何も覚えていなくて、その時はナミダを飲んであきらめたのだった。
わっはっはー、その「コンドールマン」のビデオがついにわが手中に！ ・・うれしー。

♪ いのちをかーける　かちもないー　それほどよごれた　にっぽんのー
　 ひ～とのー　こころ～がー　うーみーだーしーた～
　 ゼニクレージー！！　ゴミゴン！！　スモッグトン！！　ヘドロンガー！！
　（「コンドールマン」より）

これ、これ、この、歌詞。「コンドールマン」で、何が最も印象に残っているかといえば、ヒーローのコンドールマンよりもむしろ、妙ちきりん（死語？ ・・それとも大分弁か？）で個性的な魅力あふれる悪のモンスター一族だ。上の４人（匹？）の他にも、サタンガメツク、サラマンダー、マッドサイエンダーなどがいる。

♪ うっひっひ～　うっひっひ～　うっひっひのひー

～ と、ニューヨークはマンハッタンのビルの一室（彼らの会議室）で、モンスター一族が踊り狂うエンディングは、インパクトありすぎ！ ・・しびれまくったなあ。

強烈なキャラクターの敵役がいるっていうのは、ヒーロー番組で結構大事な要素だよね。「スペクトルマン」でも、私は実は、正義のヒーローのスペクトルマンも良いけど、宇宙猿人ゴリとラーの方にも肩入れしてしまったりする（あ、でも蒲生穣二は文句なしにかっこいい）んだけど、この「コンドールマン」の場合、主役のコンドールマンは完全に食われてしまっていて、いなくてもあまり困らないくらいに、影が薄いです。・・はっきりいって。まあ、いなけりゃお話が進まない、といった程度。

おっと、でもあらためてこんな風にいうと、ちょっとコンドールマンが可愛そうになってきたな。まあいいか、とりあえず置いといて（笑）。

♪ おいらは　ばけもの　ゼニクレージー～
　（うっひっひ～、の続き。「ザ・モンスター」より）

ばけもの、ですよ、「ばけもの」。ああ、いいなあ（笑）。コンドールマンのモンスターは、歌詞のとおり、人間の汚い欲望のココロが生み出したという設定で、このゼニクレージーはもろ名前のまんまのばけもの。全身黄金色で、アタマがでっかいコインになっているという、見た目からしてもう、私の好みのトップランクのばけものです。ははは、面白えー。

次にインパクトがあって大好きなのは、マッドサイエンダー博士。これもたまらなく良いですよー。脳みそがたくさん詰まっているらしく、頭がオデコから上は普通人の３倍くらいの大きさ。で、左側頭部に巨大なネジがついている（！）。ネジをキリキリ回して「アタマによりをかけまして」といったりする。たしか、日ガサをさして、それにつかまって空中にふわふわと浮かび上がったりしてたんじゃなかったっけ・・？

スモッグトンも、久しぶりに見るとなかなかだなあ。顔はドクロで、頭頂部がひょうたんみたいに盛り上っていて、そこからポーと煙が出る。オープニングで、２つの鼻の穴にハイライト（？）を２本差しているのが非常にいい。普段はソンブレロを被って、ポンチョを着ている。

そういえば、「コンドールマン」のばけものって、服をつけているものが多い。
今のところ１、２話を観たが、サドラー、バーベＱ、といったばけものはどちらも背広着用。サドラーは山高帽にチェックの外套で、英国紳士風。バーベＱは蝶ネクタイがアクセント。この辺もなんか、怪人というよりばけもの、妖怪、といった感じでお気に入りだなあ。
他にも、アラビア風、ハッピを着たの、魔道師みたいなガウン、と、国際色豊か。あと、博士は白衣で、コンドールマン、ゼニクレージーやサタンガメツクは、マントを着けている。
ああ、・・コンドールマンはばけものじゃなかったか？？（笑）

原作者は、「月光仮面」「七色仮面」「アラーの使者」「愛の戦士 レインボーマン」「光の戦士 ダイヤモンド・アイ」の川内康範氏。日本スーパーヒーロー界のお父さんだね。コンドールマンは、月光仮面、レインボーマンタイプの白覆面ヒーロー。