八幡竈門神社の三本指の鬼の石段 ねんど日本昔ばなし 別府市
竈門の里の悪鬼が、夜毎、人を喰い殺し里を荒らしていた。
里人の鬼退治の願いを受け、八幡様は悪鬼に約束させた。
「一晩のうちに百の石段を作ることが出来たら
人間を生贄にやろう。
出来なければ里に出てきてはならぬ」
鬼はあちこちの谷川から石を運び石段を造り始めた。
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九十九段まで造った時
まだ石段は出来ぬかと神様が尋ねた。
鬼はその言葉に一息ついた、その時、夜明けを告げる一番鶏が鳴き太陽が昇った。
鬼は驚いて逃げて行き二度と里に現れなくなった。
石段を見ると、下の方は丁寧に造られているが上の方は雑だという。
神様は鬼の九十九段の石段を評価し、龍神を使いに出し鬼を改心させた。
鬼は、今では「かまど地獄」の門番として真面目に働いているという。
「かまど地獄」にいる龍神は、鬼が再び悪事を起こさないよう見張っているのだそうだ。
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八幡竈門神社の鬼がが三本指なのは、「貪欲」「嫉妬」「愚痴」を現しており「知性」と「慈悲」が欠けているからと云われている。
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ロケ地・・八幡竈門神社 大分県別府市
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百の石段を築き終える直前に夜が明けてしまい逃げ出す、三本指の鬼の場面。
人形の製作と撮影は昨2020年の4月。この頃から人形制作には樹脂粘土だけでなく「透明粘土すけるくん」の使用も始めました。
このねんど人形では瞳と三本指の爪に透明粘土すけるくんを使ってみましたが、別府湾からの朝の逆光に透けて予期しなかった面白い効果が出ました。
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八幡竈門神社では、毎年の春分の日と秋分の日前後の時期に、別府湾を見下ろす鳥居の間から射す朝日を拝むことが出来ます。
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八幡竈門神社といえば、2020年の初め頃から人気マンガ「鬼滅の刃」の聖地として知られるようになりましたね。ファンの人のイラスト絵馬や、コスプレ写真、縫いぐるみがたくさん並んでいました。