鬼八伝説 ねんど日本昔ばなし 大分市
大分県大分市佐賀関の木佐上地区は、その昔、「鬼神村」と呼ばれていたそうです。
勇敢で強い人の事を「鬼神」と呼んで敬い、鬼神村が鬼佐上村となり、現在の地名になりました。
日照りが続き、ひどい水不足で悩んでいたある年、村の子供・小助が堤に水をもらいにいくと、恐ろしい竜王がいて水を分けてくれません。
小助と仲良しの「鬼八」が助けに来ました。
鬼八は竜王と激しく戦いますが、相打ちで死んでしまいました。
竜王が倒れた山上に、村人達は「竜王宮」の石碑を建てて祀りました。
そして毎年の田仕事の季節には、勇敢な鬼八に感謝し、「雨乞い」の神事を行うようになったということです。
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ロケ地など
ロケ地・・大舞ダム 大分市佐賀関(以下同じ)
空が荒れた状態の絵が似合うと思い、台風の雨が止まった隙に撮影を決行。人形とカメラをセットすると、ちょうどアングルに入る範囲と、人形にうっすらと日が当たる程度に空が晴れてくれて良い具合にメリハリが出来ました。
ロケ撮影では光に恵まれると、自分の力以上の絵作りが出来て楽しいです。
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ロケ地・・「御寮様」と呼ばれる、木佐上の地域のご先祖様を祀る塚。
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ロケ地・・淵の滝 木佐上地区にある、佐賀関で唯一の滝。伝承に似合う滝があって助かりました。
また、台風で木が1本倒れ落ちてきていて、その木の上に小助人形を立たせて撮影。この木はその後枯れてしまっていたので、これも一期一会の写真が出来ました。
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ロケ地・・中尾ダム。「鬼八伝説」にまつわる「竜王宮」の石碑が立つ山の麓にある。
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迫力のシーン演出のため、レフ版とアルミのシートを地面に置いて下からの光をプラス。上からは木漏れ日を当てています。
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ロケ地・・竜王宮 雨乞いの儀
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「鬼八伝説」は大分市佐賀関に伝わるいくつかの伝承の中でも比較的知られた物語ですが、元が広告カメラマンの自分としてはこの「雨乞いの儀」が現在まで伝えられていることが、人形写真物語として残そうと思う強い動機となりました。
これがなければ割とどこにでもある昔ばなしのお話のひとつ、となってしまいますよね。
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大分市子ども風土記2「鬼八伝説」リーフレット。2017年。
2017年 大分市地域おこし協力隊として制作した、ねんど人形写真。
大分市佐賀関支所や、道の駅さがのせきなどで配布されています。旅行などでお立ち寄りの際は、どうぞお持ち帰りください。