因幡の素兎 ねんど古事記の5
スサノオから6代後の神様、オオクニヌシの物語です。「因幡の素兎」。大黒様の歌などもあり、有名なお話ですのでご存知の方も多いかと思います。
まずですね。この写真は、2012年の古事記編纂1300年「神話博しまね」の時のものなのですが〜〜
〜〜こちら、2016年に、鳥取県からお仕事いただきまして、人形と写真が新しくなってます。前のオオクニヌシは3頭身ですが、今は4頭身半だったり、スタイルも少しスラッとしてきてます。
今日持ってきました人形は、全てこの時に新しく作り直したものです。
「因幡の素兎」の物語、あらすじをお話します。
サメを騙して、隠岐の島から海を渡って因幡にいこうとした巣兎。もう少しで陸につくという時に嘘がバレて、怒ったサメから体の毛皮をはがれてしまいました。
写真のロケ地は、鳥取市の白兎海岸。「因幡の素兎」の舞台です。向こうに見える岩を隠岐の島に見立てています。岩の上に鳥居が建てられているんですよ。
実際の隠岐の島は、もっとずっと沖の方ですね。
苦しんでいた巣兎は、通りかかったオオクニヌシに助けられました。
~きれいな真水で身体を洗って、ガマの穂で身体をくるんでやすみなさい。と。
痛みがひいた素兎は、不思議な予言をしました。
~因幡の国のヤカミヒメは、オオクニヌシを夫に選ぶでしょう。
この時オオクニヌシは、たくさんのヤソガミ‥八十神と書いて、お兄さんたちと一緒に、鳥取県のヤカミヒメのところに皆で求婚にいくところだったんですね。で末っ子なので皆の荷物を持たされて一人、一番後ろをついてきてます。
オオクニヌシ、いつも袋を下げているのは、兄神たちの荷物を持たされているんですね。
こちら、ヤカミヒメを祀っている鳥取県の女沼(めぬま)神社です。
そして、霊石山という山の上から因幡の国を眺めている様子です。
次はですね、鳥取市の、お城山展望台河原城という場所で~~
~~これは地元出身のマンガ家さん(藤原芳秀氏)がデザインした像の前でこういう写真を撮影したものを、今飾ってもらっています。ヤカミヒメと、息子のキノマタは今ここ(講演会場)にはいないのですが、この鳥取県の~
~~この施設( お城山展望台河原城 )の中に飾ってもらっています。で、このお城のある広場、ここがですね、八十神が集まってヤカミヒメに求婚しますがヤカミヒメは断ってオオクニヌシを選んだその場所、といわれています。
オオクニヌシの帰りを待つ、ヤカミヒメとキノマタ
ヤカミヒメがオオクニヌシを選んだことで、オオクニヌシは兄のヤソガミたちから命を狙われるんですね。2回殺されて、まあ色々ありまして2回生き返りました。
■八千鉾
オオクニヌシには結構たくさん名前がありまして、さっきまでのお話の段階では、まだオオクニヌシでなくてオオナムジという名前でした。
今ここ、ヤチホコという名前になっていますけど、オオクニヌシも、まあ神話ですから一人の誰かのお話というより色んな集団であったり、そういった代々のお話ではなかろうかという感じもあります。
さてヤチホコというお名前で、兄神たちをやっつけにいくんですね。兄神はもう怪獣とか妖怪みたいな見た目にされていますけど(笑)~~
~~こんな風に・・。
そして、兄神を討ち果たして、ここから、オオクニヌシ=大きい国の主として、出雲の国を治めるようになりました。