ねんどの素材解説(6)色の管理
ねんどの素材解説(6)。色の管理です。
解説(5)で使用の、「さるかに合戦 臼」の腕の色は、モノクロ調のトーンにしたいが全くのグレーだと物足りない~時に作り出した、お気に入りの色です。クマやカラス(ヤタガラス)にも使える、くすんだラベンダーぽい色。
以前の愛用ねんど「モデルマジック」には、印刷インクに使われる色の三原色CMY(シアン、マゼンタ、イエロー)に相当すると思われるカラーねんどがあったので、それらを掛け合わせて色を調合し、お気に入りの色が作れたらデータを記録していました。当てずっぽうだと同じ色味がもう一度出せませんからね。
ねんどの種類を樹脂粘土に置き換えるにあたって、さあ困った、せっかくの色データを最初から作り直しです。樹脂粘土にはアクリル絵の具を混ぜて色を作るのが通常らしいですが、ワークショップで子供ちゃんらにねんど遊びをしてもらう事を考えると、それをしたくありません。出来ればねんどの色だけで済ませたいところです。
グレイスカラーの新色にあった「ラベンダー」を試したいと思っても、去年の秋口から探しているのにお目にかかりません(ネット通販にも)。
メーカー各社の色チューニングは独自に違うので、あれこれ試行錯誤するうちに「モデナカラー」の青赤黄色が、何となくCMYに近いと思えます。さっそくクマなどでテストするとほぼモデルマジック時代の色が出せました。良かった。かれこれ1年も、色の調合はずっと懸案でしたが、これで過去データがある程度応用出来ます。
と思ったら、クマや臼が出来上がった後に、なんと3年程前に購入してしまい込んでいたパジコのカラースケールに、モデナカラーのチャートが付いているのが今更分かりました。カラーを作る、強い味方です。もっと早く気づけよと(笑)。
また、昨日買い物に出たら、グレイスカラーのラベンダー色にも半年ぶりでやっと巡り会いました。今度、こちらも試してみましょう。この色んなタイミングは、各社樹脂粘土でのカラー調合の案配に、自分の力で気づく時期だったのかも知れませんね。