ねんど素材解説(4)
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ねんど素材解説の(4)最終回です。ダイソー樹脂粘土にモデナソフトを混ぜて、どうやら自分の作風に最も適した性能のねんどが出来ました。
写真の「風神タケミナカタ」の髪の毛の流れの細かい線は、これまでのねんどでは出来ていなかった表現です。前回写真の「雷神タケミカヅチ」の口回りの表情もそうですが、この辺はモデナソフトの性能が活かせていますね。ここまで出来たのが自分でも驚きで、とても嬉しいです。丈夫な樹脂粘土なので、腕のポーズも変えられます。
1)ダイソー樹脂粘土のみ
2)ダイソー樹脂粘土をベースに、場合によりモデナをプラス
3)ダイソー樹脂粘土をベースに、大きめの作品を作る際にはモデナソフトをプラス
この組合せで大抵の作品は作れそうですが、もうひとつ、タケミナカタとタケミカヅチの帯と、タケミカヅチの剣の部分には「ニューパンド」というまた別のねんどを使っています。
帯や剣は、粘土を薄く延ばしてカットして作ると奇麗です。「粘り」「戻り」を重視した上記3ねんどの場合、この作業は難しいです。ニューパンドが最も「延ばし」と「カット」に適していました。
ダイソー樹脂粘土 = チューインガムっぽい
モデナ = キャラメル
モデナソフト = キャラメルとチューインガムの中間?
~とすると、
ニューパンド = 羊羹や練り菓子
~などの、和菓子っぽい印象と質感です。これは他のねんどの先生の制作現場を観て最近触り始めたねんどなので、今回がほぼ初めて使った様なものですが、色々と工夫出来る可能性を秘めている感じがします。
尚、タケミナカタのボディアーマーの緑色と、タケミカヅチの帯の黄色は「グレイスカラー」を混ぜています。素材解説の(2)でハーティカラーのお話をしましたが、ねんどのカラーのチューニングはメーカーさんによって個性があり、グレイスカラーには野菜などの自然物の色を再現しているものが多い様で、色を作る時に重宝しました。
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ねんどの素材解説は、これで終わりです。愛用ねんど「モデルマジック」の代わりとなるねんどをずっと探していましたが、これらの組み合わせで、もう素材に困る事はないでしょう。それにしても、ここまで書いた多くの種類のねんどを使った作業を、モデルマジックひとつだけで全部こなせていたのですから、改めて凄く使い易いねんどでした。また日本で手に入る様になると、良いですね。