立花道雪と滞迫峡


おおいた豊後大野ジオパークの、ジオサイトのひとつ、滞迫峡(たいざこきょう)です。9万年前の阿蘇山大噴火による超巨大火砕流の地盤が、奥岳川の水流に削られ、年月を経て渓谷となったといいます。

およそ80mの高さにも達する、溶結凝灰岩の自重によって出来た絶壁の紋様の美しさは、圧巻です。そしてまた、流れる清水の冷たくて、涼しくて気持ちのよい事。水の音を聴きながら、1日中ボーッとしていたいです。

九州の義の三武将の筆頭、立花道雪は豊後大野の出身です。奥豊後の名瀑・原尻の滝の上流にあるこの滞迫峡で、真夏には道雪も涼を取っていたりしたのでしょうか。


今回の里帰りは、ねんどのワークショップに九州時代の会社同僚がお子さんと参加してくれたり、同じく上司が地元の渓流をご案内下さったりと、ご縁の有難さを噛み締めています。

渓流撮影の基本について元上司よりご質問を頂戴しましたので、解説致します(その会社で、広告カメラマンとして勤務していました)。シャッタースピード(スローシャッター)で、水の流れを表現します。三脚は必須です。

画像上段左より、1/8秒、1/4秒、1/2秒。
下段左より、1/15秒、1/30秒

水の流れの速さにより様々ですが、私の場合は目安として大方1/8秒から1/4秒が好みです。今はデジタルですので、たくさん実験してみて下さい。

今回は明るい条件でしたので1/2秒よりも長く設定出来ませんでしたが、暗めの条件を選んで数秒以上の長さにして静かな水面を演出して絵作りする時もあります(絵のムードによりけりで、使い分けます)。画像ラストの1/30秒では、水の流れが大分止まっていますね。荒々しい水の流れを見せたい時は、早いシャッタースピードも使います。

こんな感じでしょうか。