出雲神話絵巻 日本の神話 黄泉の国
天と地ができたばかりのころのお話です。
天の高いところにたくさんの神さまが現れました。そのなかにイザナキという男の神さまと、イザナミという女の神さまがいました。二人の神さまは、天から小さな島に降りてくると、結婚して隠岐の島や本州などの島を生みました。次に山の神さまや川の神さまなどをたくさん生みました。ところが、火の神さまを生んだイザナミはひどい火傷をして死んでしまいました。
悲しんだイザナキは死んだ人の住む黄泉の国まで行き、「愛しいイザナミよ。どうか帰ってきておくれ。」と呼びかけます。しかし、そこで目にしたイザナミは変わり果てた姿でした。これにおどろいたイザナキは、黄泉の国を逃げ出し、怒ったイザナミは夫を追いかけて、黄泉比良坂までやってきました。
そして、二人の神さまに、とうとう別れの時が訪れました…。
(一畑電車出雲大社前駅で開催中の、古事記編纂1300年「神話博しまね」創作神話フィギュアジオラマ展のリーフレット「出雲神話絵巻」より転載)
ロケ地:島根県松江市東出雲町揖屋(いや) 黄泉比良坂
神話ジオラマの5場面「ヤマタノオロチ」「国譲り」「因幡の素兎」「国引き」「黄泉の国」の物語を少しずつ紹介します。
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