作品ポートフォリオ 2011年春~初夏


新しい作品ポートフォリオを作成しました。20ページの小冊子風。前半を創作人形写真、後半にふるさと写真を纏め、前後どちらからも閲覧できるよう編集しています。

P1表紙 スサノオノミコト


P2P3 鯰絵


P2P3 鯰絵


「鯰絵」

1855(安政2)年、江戸を中心とする関東平野南部で発生した、安政江戸地震。

M6.9、死者約4300人、倒壊家屋約1万戸とされる安政の大地震の後、「鯰絵(なまずえ)」と呼ばれる、ナマズを題材に描かれた錦絵が流行、江戸を中 心に大量に出版されたそうです。

鯰絵の図柄は、鹿島神宮祭神であるタケミカヅチノカミが、要石と呼ばれる大石で大鯰を封じ込めるものであったり、大鯰を懲らしめる庶民の姿を描いた合戦図 であったり、・・大鯰が地下で活動することによって地震が発生するという民間信仰に基づくものでした。

身を守る護符として、あるいは不安を取り除くためのまじないとして、鯰絵は庶民の間に急速に広まったといいます。

電気も科学もなかった時代に、自然の猛威は誇張や例えでなく神の怒りと思えるほ どに恐ろしかった事でしょう。しかしこの鯰絵を見ていると、何ともいえないユーモラスさと、その頃の日本の庶民のたくましさを、遊び心を見て取る事が出来 ます。

人知を超えた自然現象に何度も打ちのめされても、このように持ち前の明るい性格と根気で、我々日本人のご先祖様達は恐怖や哀しさを乗り越えてきたのでしょ う。


3月11日に起きた東日本大震災のニュースを連日観ながら、涙がぽろぽろとこぼれました。そして粘土をこねて、スサノオノミコトを作りました。スサノオが 退治したヤマタノオロチは、洪水(津波、川の氾濫)であったという説がありますからね。

鯰絵についてはスサノオが出来上がるまで知りませんでしたが、知らずとも、ご先祖様たちと同じ行動を取っていたのですね。そう思うと、何だかご先祖様に励 まされ、元気づけられた気がします。

スサノオ写真の背景には、お寺の鐘楼の柱に彫られた雲竜に、ヤマタノオロチの代わりを演じて貰ってい ます。水神様なのでちょっと申し訳ないです。ヤマタノオロチは現在製作中です。

スサノオの次に、三番叟を作りました。五穀豊穣と、大地の鎮まりを寿ぎ祈る、農村行事において農民の象徴とされているものです。


頑張れ、日本!!

東日本大震災により被災された方々の傷が、少しでも一日でも早く癒されますように、お祈り申し上げます。


P4P5 ぶんぶくちゃがま


P4P5 ぶんぶくちゃがま


P6P7 天狗


P6P7 天狗


P8 風魔忍者フーマくん P9 ちび忍


P8 風魔忍者フーマくん P9 ちび忍


P10P11 ぺおでかけぺるりさん


P10P11 ぺおでかけぺるりさん


P12 まとめ、プロフィール P13 海南神社面神楽


P12 まとめ、プロフィール P13 海南神社面神楽


P14 海南神社面神楽 P15 鷲宮催馬楽神楽


P14 海南神社面神楽 P15 鷲宮催馬楽神楽


P16 鎌倉面掛行列 P17 天念寺修正鬼会


P16 鎌倉面掛行列 P17 天念寺修正鬼会


P18 川野の車人形 P19 故郷大分の風景


P18 川野の車人形 P19 故郷大分の風景


P20裏表紙 川野の車人形