ハルク/西郷虹星 他 ぼくらマガジン 昭45〜

アメリカンコミック&ヒーローに詳しい人なら、「超人ハルク」は知っているだろう。「~ ハルク(実写TV版)」は、私の故郷大分県でも放映されていた。この年には月刊マガジンで池上遼一の「スパイダーマン」も始まっているし、舶来ヒーローが人気だったのかも知れない(ちなみに、「宇宙猿人ゴリ」「帰ってきたウルトラマン」「仮面ライダー」から始まる、” 第2次怪獣 & 変身 ” ブームの前年)。

実験中の事故で新種の放射線(?)を浴びてしまった科学者が、全身緑色の、ゴリラのような筋肉と怪力の怪物に変身してしまう。・・ぼくらマガジン版では、途中からだったか、お話の舞台は日本に移ったと思う。ハルクに助けられて行動を共にする、チャンチャンコの少年がいたような・・。

変身中のハルクは、知能程度こそ幼児並みなものの、性格は温厚。少年に危害が加えられたりして、道路のアスファルトを引き剥がして、戦車ごとひっくり返して暴れる時の、「ハルク、怒る」というセリフは、私と友達との間で流行り言葉にもなった(笑)。

描き手は不明。陰影のコントラストの強い、アメコミを意識したタッチというのを抜きにしても、他で見た覚えのない絵柄だった。ぼくらマガジンでは毎週2色刷りのページも多く、「ハルク」ではスミとグリーンがいつも使われていた。

※追記
上の時点で「超人ハルク」を描いていたマンガ家さんは不明だったが、 ” 西郷虹星 ” さん、だと掲示板にいただいた(2001年10月16日、11月7日/ありがとうございました)。

その後ネットで「ぼくらマガジン」の原物写真を何点か見つけてみたところ、
西郷虹星/小池一雄
西郷虹星/戸川幸夫
森藤よしひろ/小池一雄
の、3つのパターンがあった。

テレビSFマンガなどに複数の原作スタッフがついているのは普通だが(だよね?)、これまた入り組んでいる。いずれにしても、単行本化はまず望めそうにないだろう。

※追記2
2003年にSFX映画として新作上映されたので、現在では割りと馴染みの深いヒーローになっている。

ハルク/西郷虹星 昭45~

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