怪奇大作戦 第2話/人食い蛾


「怪奇大作戦」といえば岸田森、なのだが、番組テロップでは役者名が勝呂誉についで2番目に表示される。なんで? ・・と思ったら、設定では主役は勝呂誉の方だったようだ。岸田森以外にも小林昭二、松山省二ら蒼々たる出演者に囲まれて食われてしまった?のだろうか。

第2回「人食い蛾」の巻は、生き物をどろどろに溶かす恐怖の細菌燐粉を植えつけられた、蛾を使った殺人事件のお話。・・事故なのか、故意による殺人なのかで、事件をめぐってSRI隊員の三沢(勝呂)と牧(岸田)の間で意見が対立する。

2回目なので、番組主要登場人物の紹介でもしておこう。

SRI=科学捜査研究所。
警察の依頼を受けて、科学調査で様々な怪奇な事件を解決する。

SRI隊員。
的矢忠(原保美)
SRI所長。元警視庁鑑識課課長。

三沢京助(勝呂誉)
猪突猛進の行動派。この奥深いドラマの中では、単純な性格設定だと食われてしまうのは無理もないか。でもいままであまりに印象薄に受け止めていたので、これから毎週少しずつ注目して見てみようとは思う。人食い蛾事件の捜査の過程で犯罪者組織に捕らえられてしまい、ピンチ。

牧史郎(岸田森)
先週のキングアラジンの壁ぬけのトリック、今回の蛾の細菌燐粉など、怪奇な謎を科学的に解明した、SRI科学技術担当者。いわずと知れた、「怪奇大作戦」のカオ。
まだこの時点では三沢と同格の、お話の2本柱だが、蛾の恐怖から赤ん坊を助け出す緊張感溢れるシーンでの、アップになった顔がすでにコワイ。従姉の岸田京子といい、そろって何故こうも存在感たっぷりで怖いのか(笑)。

野村洋(松山省二)
三枚目キャラクター。この人誰? と思う人も多いだろうけれど、昭和40年代前半に大人気だったテレビ時代劇、「丹下左ゼン(字が分からない)」の、松山英太郎の弟さん。・・少年キングでマンガ連載もあり、私も大好きだった。そっちも古すぎて誰も知らないか(笑)。松山省二はこれがテレビデビューだったんじゃなかったろうか(あやふや)。というわけで、個人的には初めて見た時から親しみを感じていた人。

小川さおり(小橋玲子)
キュートで明るい性格の、SRIのアイドル。恐怖奇談のエンディングその他で、テレビを観ている小学生をホッとなごませてくれた、大事な存在。

警視庁。
町田大蔵(小林昭二)
第1次ウルトラ3部作から、「怪奇~」な世界へと、当時の子供ファンを誘った。”科特隊のムラマツキャップ”がいるというだけで、怖いお話だって安心して観れたね。
SRIと懇意にしている、捜査1課警部。

「怪奇大作戦」第2話「人食い蛾」は、桑田次郎のマンガ版の連載第1回(掲載は「少年ブック」)。サンコミックスの単行本を所有しているが、「人食い蛾」の巻は未収録となっている。昨年暮に発売された朝日ソノラマの復刻愛蔵本では、その辺、どうなのだろう? そう思うと、また無駄遣いがしたくなってきた(笑)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください