鶴崎の守護神 吉岡妙林尼


「鶴崎の守護神」吉岡妙林ちゃん。昨日、やっとのことで撮影できました。

ロケハンでこの背景と決めたのが7月の7日。異常気象の降り続いた雨のお陰で、ロケ写真のチャンスが来るまでに2ヶ月と1日(!)が過ぎました。

さて、拙「ねんど人形写真」は、普段は合成を使わない一発撮りの自然な写真にしているのですが、今回は背景とねんど人形の合成です。

吉岡妙林尼が夫・吉岡鑑興を亡くし女鶴崎城主として、薩摩島津軍を討ち果たしたのが、乙津川の下流にある鶴崎の寺司浜。この写真の右端あたりです。が、そこでカメラを構えても、どうも絵にならない。

乙津橋の上から水面を入れたカットが欲しいのですが、橋の歩道が反対の上流側にあるだけで、こちら下流側にないので、三脚を立ててのじっくり撮影など不可。どうする・・?

というわけで、車が少ないであろう休日の早朝に、原付で橋を往復しながら途中で数秒止めての人形背景のゲリラ撮影を行う事にしました。良い子は決して真似をしてはいけないやり方ですし、地域おこし協力隊の時分にこれをやったら、怒られていただろうなあ・・。

しかし、水面と古戦場とを入れられる位置はここしかない。また、鶴崎出身の自分としては、日豊本線の鉄道橋と、子供の頃から見慣れた工場の煙突を遠景に配したい。それが、鶴崎の景色なのです。

何度か橋を往復し、そろそろ背景パノラマの素材が整ったら、土手の空き地にバイクを止めて、今度は三脚を立てて、同じ光で合成用妙林ちゃんを撮影です。汗だくになって、「BVNGO 大友物語」〜吉岡妙林尼の1カットがまずは何とか出来ました。