原尻の滝と立花道雪


おおいた豊後大野ジオパークを代表する景観、緒方町の原尻の滝です(写真クリックで拡大します)。

高さ20メートル、幅120メートルの原尻の滝の大瀑布は、前回写真の滞迫峡(たいざこきょう)と同じく、9万年前の阿蘇山大噴火による火砕流が冷えて固まったもの。火砕流が冷えていく過程で生まれる縦方向のひび割れは「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」というものだそうで、原尻の滝にもその特徴が見られます。

しばらく天気予報が曇りがちだったので、撮影の機会をじりじりとうかがっていましたが、前日の曇り予想が急に晴れになり、この日も予報は曇り時々晴れとあるものの、夜明けの空を見ると良い感じに空が抜けています。大急ぎで車を1時間と少し走らせて、原尻の滝に辿り着きました。

滝の上方を、雲が良い感じに演出してくれていますね。また、滝壺の右側を見ると、朝日を受けての虹も出ているのがこの写真で分かるでしょうか。早起きは三文の徳、でした。豊後大野出身の立花道雪は、この滝を眺めたでしょうか。何年か前のNHK時代劇「大友宗麟~心の王国を求めて」では、ここでロケも行われていました(道雪の役は佐藤慶)。

真ん中の滝の上向こうに鳥居があって、撮影ポジションをもう5~6メートルほど左後にずらせればぎりぎり鳥居も見えたのですが、かれこれ25年も前の撮影時とは違って葦が背丈以上に伸びて茂っており、さすがに三脚やねんど人形を持ってそこまで入り込めませんでした。残念。


滝壺に降りる前。左下に見える葦の草むらの中が、ずっと昔、25年前の懐かしの撮影位置でした。


滝の東側から。滝の上、川の流れの中に鳥居があり、旧暦10月に催される緒方三社川越し祭りには、この鳥居を神輿がくぐり川を渡ります。九州時代、大分の祭りは80件ほどは撮影しました。この祭りも訪ねたなあ。