ゴジラマーチ/やっつけろガイガン/ゴジラ対ガイガン・地球攻撃命令


昭47(’ 72)東宝「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」のレコード。

「ゴジラ対ガイガン」の3年前、昭44(’ 69)「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」を観ました。「オール怪獣大進撃」では、登場怪獣がゴジラもミニラも、新怪獣ガバラも現実のものではなく、主役の子供の夢の中にいただけの存在というお話で、・・当時私は小学2年生でしたが、子供心にその設定が何だかつまらなく、とてもガッカリしてしまったのを覚えています。映画と現実は別物って事くらいは、さすがに分かってはいましたけどね、もち論(笑)

ゴジラ映画については、「オール怪獣大進撃」のつい1作前、昭43(’ 68)「怪獣総進撃」が、劇場でのゴジラ作品鑑賞は初めてだったのですが、続いての「オール怪獣大進撃」を最後に、特撮の神様・円谷英二監督が亡くなってしまわれました。

それもあって、この翌々年の昭46(’ 71)「ゴジラ対ヘドラ」を観にいかなかった。小学高学年になり、周りの友達も怪獣映画を卒業し、自分も少しは影響されていたでしょうか。・・といっても、それから30年以上も経ってこんなブログをやってるくらいなので、もはやどうでも良いですが(笑)。

少年雑誌「ぼくら」か「冒険王」での「ゴジラ対ヘドラ」のグラビアや、読みきり掲載された一峰大二先生のマンガで、ゴジラと異形の新怪獣ヘドラの対決を見るにつけ、観たいという気持ちが日増しに高まり、…10数年後にやっとビデオで観て、名作だったと確認はしましたが、それでは遅いんですねえ。・・あの快作をパスして、劇場で観ていなかったのは痛い失敗だったと、今でも後悔しておりますよ(笑)。


その前年の反省を踏まえて(笑)、「ゴジラ対ガイガン・地球攻撃命令(昭47(’ 72)」はちゃんと観にいきました。

ガイガンは、宇宙の新怪獣としてなかなかに斬新な、未知の魅力を放ってました。サイボーグ風ひとつ目の複眼、四方向に開く銀色の嘴、凶器のような形状の手に、可働する腹部の鋸状のトゲが、地球の怪獣にはありえない個性を立派に主張してました。でもさすがに、ガイガンの相棒として登場の先輩宇宙怪獣キングギドラの存在感がデカくて、割を食ってしまったようでもあります。

そのキングギドラにしても、昭39(’ 64)「三大怪獣地球最大の決戦」、昭40(’ 65)「怪獣大戦争」、(昭43(’ 68)「怪獣総進撃」に続いてこれが4度目の登場ですが、この時はもう、全盛期を過ぎた感もあったでしょうか。キングギドラの見せ場のひとつである、空中から放電しての登場~飛行シーンで、ギドラの三つ首ウネウネがまるで無くなってしまってました。じーっと止まったまま飛んでいくキングギドラってのは悲しい限り。

ゴジラ&アンギラスとの戦闘シーンなどで、時たまおおっと目を見張る、往年のキングギドラ首ウネウネカットが観られるものの、これは明らかに旧作フィルムからの流用。画面から立ち上ってくる迫真力がどうみても違い過ぎましたね。


「ゴジラ対ガイガン・地球攻撃命令」が上映された昭和47(’ 72)年。私は小学校で放送部の部長に志願して、給食時間にマンガや特撮のレコードをかけて遊んだりしてました。この「ゴジラマーチ/やっつけろガイガン」のレコードも流したなあ。曲中にゴジラの吠え声が挿入されていて、校内放送用の、校舎屋上にある大音量の屋外スピーカーのスイッチをその瞬間だけ入れて、他愛もなく1人で喜んでいました。


「ゴジラマーチ/やっつけろガイガン」を歌っていたのは、石川進というタレントさん。よく覚えていないのですが、子供に人気のある人だったような…? 「ウルトラマン」のイデ隊員役は、初めこの石川進さんが候補だったそうです。


「ゴジラ対ガイガン・地球攻撃命令」、・・この映画のタイトルは、「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」ですが、ここではレコードジャケットの表記通りにしました。


これらの怪獣イラストは、どんな絵師さんの筆によるものなのか、クレジットがないので分かりません。御存じの方は、教えてくださいね。


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